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井原勝介と生田暉雄 [憲法・平和]

生田暉雄.jpg

 この人の生き様を見習いたい。そう思わせるような生き方をしている人に出会うことはそれほど多くはない。kohsakが最近関わった人でそう思わせた人がふたりいる。
 ひとりは生田暉雄弁護士で,もう一人は井原勝介元岩国市長だ。
 生田弁護士は,1992年に大阪高裁判事まで努めた裁判官を退官し,香川で弁護士登録した。弁護士になってからは,権力の横暴を糾弾する活動に積極的に関わる一方で,裁判所の裏金問題を命がけで告発し続けている。警察や検察の裏金を告発した仙波敏郎巡査部長や三井環・元大阪高検公安部長ほど知られていないが,最高裁の裏金問題も根の深い問題だ。最高裁はいうことを聞かない裁判官の給与を4号俸から3号俸に上げずに差別する。上げたことにしてその分を裏金とする。差別されないように上ばかり見る「ヒラメ裁判官」が増えてゆく。
 生田さんは,普通は年とともに穏やかになるのとは逆に年々過激になって,権力の不正を告発する活動にのめり込んでゆく。高知県警がスリップ痕を偽造してまで,白バイ警察官をかばいスクールバスの運転手片岡晴彦さんを罪におとしめた高知白バイ事件の実質唯一の弁護人でもある。片岡さんが右折するために停止していたら日頃国道を練習場にして高速運転していた白バイが高速でバスに激突し,運転していた警察官が死亡した。バスに乗っていた22人の生徒と校長先生と数人の目撃者が一致して,白バイが止まっていたバスに激突したと供述するのに,たった一人の同僚の白バイ警察官がバスは動いていた,急ブレーキをかけたが制限速度で走行した白バイにぶつかったと証言し,バスのスリップ痕がねつ造されたため片岡さんは有罪判決を受け最高裁で確定した。この度再審請求をした。
 高知出身のkohsakは何かお手伝いができないかといっているうちに,弁護人に引きずり込まれた。

井原勝介.jpg

 井原さんは,岩国(錦町)出身で東大を出て労働省に入って長年官僚を勤めた。22年勤めて官僚というのは国民を幸せにしない,もっと国民・市民のためになる仕事がしたいと退官して地元岩国の市長選に立候補して当選した。岩国基地の負担軽減を一貫して主張し,絶大な市民の支持を集めていたが,3期目に在日米軍再編に伴う空母艦載機部隊移転問題で岩国市庁舎建設補助金を人質に取った国と切り違えて辞任し,2008年2月の出直し選挙で僅差で敗れた。岩国基地の空母艦載機移転問題は,沖縄の普天間問題に優るとも劣らない国の謀略的手法による岩国市民への犠牲・負担の押しつけだ。
 井原さんは市民のために市政に復帰すべく草の根運動を続けている。kohsakの地元の9条の会にもニューヨークヤンキース帽子をかぶってホイホイやってきて基地問題をわかりやすく講演してくれた。東大出の元官僚なのに驚くほど気さくで誠実で愛すべき人だ。井原さんを見ていても,何か手伝えることはないだろうかと心から思う。


中坊公平と安田好弘~正義の体現者たち② [弁護士活動]

中坊公平.jpg

 弁護士には,在野という使命があります。公に対する野です。権力に対峙し民衆と共にあるという精神です。kohsakが,ブルジョア志向の弁護士が多い中で,弁護士も捨てたものではないとがんばれたのは,ことあるごとに多くの弁護士の強い在野精神に触れることができたからです。

 在野を体現しているのが安田さんです。

 彼は,既存のマスコミに媚びることを徹底的に嫌います。マスコミが取材を申し込んでも,悪魔の弁護士と罵られても,どこ吹く風と平然と無視します。自分の使命は,依頼者を,民衆を守るのだ,との強靱な信念に根ざす態度だと思います。

 中坊さんは,マスコミを拒むことはありませんでした。時代の寵児ともてはやされるうちに,在野の使命感を見失っていった。
 かつて,森永ヒ素ミルク中毒事件で,値段の安い森永のミルクを買って,森永をでなく,子供障害者にした自分を責める母親を見て涙を流し,ブルジョア弁護士から一転して消費者被害の事件の弁護団長を買って出たときは,強い在野精神につき動かされていたはずです。
 早々と事件の核心をつかんで,凡人の想像もつかない解決策を考え出し,次々と実行に移す天賦の才能。豊田商事の管財人としてもその能力を遺憾なく発揮しました。いったい中坊さん以外の誰が,豊田商事の納めた税金は被害者の金だから返せというような発想をし,実際に自ら国税庁に乗り込むような行動が取れたでしょう。最初はキツネにつままれたような顔をしていた国税庁の役人も,中坊さんの勢いに押されて,このままでは世論の糾弾を受けると覚悟を決め税金の返還に応じたのです。

 住専管理機構の社長になったのがいけなかった。誰もなり手がなくて,小渕総理が直接頼み込んだとの噂があります。そうであっても,引き受けない方がよかった。JALの社長を稲森和夫さんが引き受けるのとはわけが違う。住専というのは,ささやかなマイホームを夢見た人たちから住宅ローンを取り立てる取立屋じゃないですか。なぜ,そんな組織の親分になろうとしたのか。
 中坊さんほどの人でも慢心があったのか,中坊ならできる,正義の弁護士,平成の鞍馬天狗ともてはやすマスコミのおだてに乗ってしまったのか。

 「生きべくんば民衆とともに。死すべくんば民衆のために。」

 これは,戦前、国民の自由を奪い,お上にもの言えぬ社会を作り出した稀代の悪法,治安維持法と命をかけてたたかった布施辰治弁護士の言葉です。
 もともと中坊さんには,民衆のために闘う弁護士としての信念,揺るぎのない在野精神がなかった。


実例:交通警察官とのたたかい方 [車]

パトカー.JPG

 交通取締のお巡りさんを好きなやついるか?いないよな。そんなやつ。
 広くて、まっすぐで、少しくらいスピード出しても危なくない道で、待ち伏せしてスピード違反を取り締まり、ガラガラにすいている道の端に車を停めたら、うれしそうに出てきて駐車違反の切符を貼りつける。
 わしらの税金で生活してるのに、なんだ。えらそーにしやがって!

 これはkohsakが、そんな交通警察官とたたかった実例である。少しデフォルメしてるけど。
           
 だいぶ前になるが、kohsakは待ち合わせの約束があって中国縦貫道を吉和に向かっていた。かなりのスピードで流していたが、ずっとほかに走っている車はいなかった。戸河内インターの手前でトンネルに入った。少し先をのろのろと走っている車がいる。
 なんだよ。こんなに空いている高速道路をのろのろ走りやがって。
 kohsakは、早速アクセルを踏み込んで、こののろま車を追い越した。トンネルを出るとすぐ戸河内のインターなので高速から降りた。
 すると後ろからパトカーが赤色灯を回転させてやってきて、停止を命じるではないか。料金ゲートの手前に停めたKの車に、うれしそうな顔をした警官がやってくる。

  P:イヤー。すごいスピードでしたね。速いこと速いこと。やっぱりいい車は違いますねぇ。

 なんだ。なんだ。さっき追い越したのは、パトカーだったのだ。しかも、黒と白の。

   P:今日はスピード違反はなかったことにしてあげましょう。車線変更違反だけで許してあげますからね。はい、免許証出して。

 kohsakは怒った。スピード違反はなかったことにしてやるだと。車線変更違反だけで許してやるだと。

  K:こんな空いている高速道路で多少スピード出して何の危険があるか。車線変更しておまえら、なんか怖かったか。いい加減にしろ。こっちは急いでいる。おまえらとつきあってられるか。

 警官が免許証の提示を求めるので、kohsakは提示だけする。警官は、当然のようにこちらの手から免許証をもぎ取ろうとするが、さっと警官の手をかわして渡さない。提示する義務はあるが、手渡す義務はないからだ。警官は、記載してある住所や名前を書き写そうとするが、kohsakは、免許証は提示したぞとさっさと引っ込める。黙秘権があるから、警官が免許証の記載を書き写すのにつきあう義務もないのだ。

  K:忙しいからもう行くぞ。おまえら、悪質な駐車違反の取り締まりでもしていろ。

 呆然としている警察官を尻目に、kohsakは高速料金を支払って、悠然とその場を走り去るのであった。


えー,こんな裁判官がいるの~マナミさんの悲劇③ [裁判]

 マナミさんの無罪を確信したkohsakは,役員を虚偽告訴罪で中央署に告訴した。カウンターパンチだ。

 マナミさんから詳しく話を聞くうちに,他の社員が,適当な領収書をつけて補助金を不正に受領しているケースが,相当数あることがわかってきた。こういうのはマナミさんの横領ではなく,その社員の詐欺になる。
 社内でも大きな騒ぎになっていき,マナミさんに同情して,会社のやり方を批判する人たちもたくさん出てきた。彼らは,次々マナミさんの味方をすると申し出てくれた。その中には,生徒に人気のあるカリスマ教師も何人もいた。彼らは,役員がマナミさんを罠にはめたに違いないと断言した。
 この役員は,あるカリスマ教師を理由もなくこき下ろしたことがあり,その時にマナミさんが教師をかばい,そのために役員は副社長にこっぴどく叱られた。
 だいぶ前のことだが,この役員が恥をかかされたと執念深くマナミさんを恨み続けていたようだ。

 この役員は,なんの根拠もなく補助金を不正受領した社員は,マナミさんとグルになっている,横領の共犯だ,マナミさんがウラで操っていると中央署の刑事に説明したらしい。告訴した会社側を担当する刑事は役員の話を鵜呑みにしたが,マナミさんの担当刑事は,デパートにあたってマナミさんの行動を確認していたせいもあって,引っかかるものを感じた。
 
 待てよ,ちょっと調べてみる必要があるぞ。

 担当刑事が,コンピューター犯罪に詳しい刑事に依頼して,補助金申請書の書式や元データを調べた。その結果,マナミさんが横領したとされる申請書に偽造の跡のあることや元データを改ざんしてプリントアウトしたと思われる申請書が,次々に出てきた。
 担当刑事はマナミさんに対する疑いを解き,事件を広島地検に送検した。担当検事もマナミさんに謝罪し,kohsakに,会社の告訴を不起訴とすることを告げた。その後すぐにこちらの役員に対する告訴も不起訴としてしまったが。

 横領金の返還を求める損害賠償の民事裁判の担当裁判官は,このような捜査の経過は知らないから,マナミさんが横領しているに違いないと思っていたようだ。しかし,検察庁が不起訴としたことを受けて,しかたなくという感じではあったが,会社の請求を棄却し,マナミさんに対する懲戒解雇を無効とする判決を言い渡した。

 会社は直ちに損害賠償の事件を広島高等裁判所に控訴した。

 そして,信じられない裁判官が広島高等裁判所にいた。

ソフィ蛇と闘う [いやし]




 ゴールデンレトリバーというのは,とても穏やかな性格の犬だ。人間がとっても好きで,誰とでも仲良くなる。猟犬といっても,撃ち落とした鳥をレトリーブ(回収)する役割だから猛々しさはない。
 でもね,親バカっていってしまえばそうだけど,うちのソフィはやるときはやるんです。
 この間も,散歩していて放れた雑種犬がいきなり飛びかかってきた。ソフィはこともなげにそいつの首を押さえて涼しい顔だ。もっとすごかったのは,数年前安芸太田市の筒賀(旧筒賀村)で川沿いの道をノーリードで散歩させていたら,ソフィが突然反対側の山裾に向けて吠えながら走り出した。あわてて追っかけていくと,なんと!! ソフィがサルの大群と対峙していた。ボス猿は小さな子供ほどの大きさで,真っ赤なばかでかい顔だ。すごい表情でギー,ギーという声で威嚇してくる。ソフィは唸りながら低く身構えている。
 対峙すること数分。ボスザルの方が根負けして,群れを率いて山の方に消えていった。
 オー,ソフィ。お前の勝ちだ。

 アップしてある動画は,ソフィが蛇と闘ったときのものです。
 けっこう,勇ましいでしょ。

中坊公平と安田好弘~正義の体現者たち① [弁護士活動]

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 kohsakは,中坊さんとは,彼が金のペーパー商法で被害をまき散らした豊田商事の破産管財人になった1985年ころから,商品取引被害対策弁護団や日弁連の消費者問題の委員会を通じてのつきあいでした。日本弁護士連合会消費者委員会委員長,1990年日弁連会長,1996年住専管理機構の代表者と,彼がメジャーになり,マスコミにもてはやされる経過を,身近で見てきました。
 すごい人です。問題の核心をつかむ力と,問題の解決に向けて人材を配置していく能力の高さは,彼に勝る人を見たことがありません。あの独特の風貌はかん高い声と相まって,形容しがたいカリスマを体現していました。
 マスコミはまだ,正義の弁護士としてもてはやしていましたが,中坊さんは,住専の社長になったころからおかしくなった。この頃彼は,歴史が自分を評価するというような発言をしたことがありました。

 オイオイ中坊さん。それは独裁者のセリフじゃないですか。

 住専,整理回収機構の代表者として君臨していた中坊さんですが,広島でも住専のローンの債務者から強引な取立をしているという声が頻繁に聞こえてくるようになりました。2003年中坊さんは,強引な取立問題などの責任を取る形で弁護士の登録取消届を提出,その後弁護士廃業となりました。

 もう一人の安田さんとは,kohsakは直接面識はありません。刑事事件の多い弁護士として,また日弁連の刑事弁護センターの委員として,安田さんのことは頻繁に耳に入ってきました。1995年にオウム真理教麻原彰晃の弁護人,2003年和歌山カレー事件の弁護人,2008年にはひかり母子殺害事件の弁護人と,誰もがいやがる難事件の弁護人となりました。麻原の事件などは事務所に徹夜で泊まり込み,膨大な記録を読み通したそうです。
 尊敬してやまない弁護士の一人でした。

 麻原の事件の公判中である1998年12月、安田さんは、スンーズコーポレーションの差押えの強制執行を逃れるために財産を隠匿したとして強制執行妨害容疑で逮捕されました。中坊さんが社長の住専が安田さんを告訴していました。
 この逮捕は,不当な逮捕だと直感した弁護士は少なくありませんでした。世論におもねることなくオウム事件の全貌を法廷に引っ張り出そうとする安田さんをつぶそうとする大きな力が働いた。安田被告人の事件の弁護団の中心メンバーと面識があったので,kohsakはその中の代表格の一人に,いろいろなつてを頼って,中坊さんに住専の告訴を取り下げてもらうよう働きかけてみるという話をしたことがあります。
 彼は,中坊さんにそんなことを願っても無駄だ,とにべもなく言い捨てました。


とんでもない弁護士たち [弁護士活動]

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弁護士の不祥事が後を絶たない。

 最近の広島弁護士会所属の弁護士が懲戒処分を受けたケースで,依頼を受けた事件の裁判を起こしてないのに訴状を見せて起こしたと嘘を言い,さらには答弁書を偽造して依頼者に交付したというケースがある。
 これに対する日本弁護士連合会の処分は業務停止2ヶ月。
 一般の企業なら,取引先相手にこのようなことをすれば解雇されるであろう。日弁連の処分は身内に甘いといわれても仕方がないように思う。

 依頼を受けた事件の処理を,何ヶ月も何年も放置したというケースは珍しくないが,答弁書を偽造するというのは珍しい。といいたいが実は,kohsakがちょうどこの頃相談を受けて,相手の弁護士と交渉したケースが,この懲戒処分を受けた事件とそっくりであった。さらに悪いことには,この弁護士は,同じ依頼者の一連のトラブルについて,相手が訴訟を起こしてくるかもしれないからあらかじめ準備しましょうと,起こされてもいない事件の着手金なども取っていた。
 この弁護士と交渉して,着手金など全て返還させたが,依頼者は,同じ弁護士相手にこのような交渉をしてくれる弁護士を探すのに苦労をしたようだった。
 表に出ないこのようなケースがたくさんあるのかもしれないとゾッとする思いだ。

 書類を偽造するのはもちろん,着手した事件を放置したとか,上訴期間を徒過したというケースは懲戒処分の対象となる。
 しかし,弁護士だったら当然にすべき主張をしないで負けてしまうとか,負けるのがわかっている事件で高い着手金を取ってろくな主張もしないとかいうケースは,なかなか懲戒処分の対象とはならない。
 こういったケースについて,kohsakが相談を受けることが珍しくないので,実際には相当数あるのだろう。

 問題のある弁護士は,自由競争で自然淘汰されるか?
 あまり期待できない。個々の事件はそれぞれ異なっており,単純には比較できないという問題もある。しかし,何より弁護士のした仕事の内容が公開され,一般の人の批判にさらされることがないことが問題だ。

 「弁護士と闘う」さんのようなエンスーな弁護士批判者がでてくるのもしかたのない現状である。


怪人たけちゃん [田舎]

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 不思議な人がいる。

 ステーキハウスをやろうと思って,大きなログハウスを,一人で全部建ててしまった。建てるのに必要な工具やフォークリフトや運搬用のトラックなど,全部中古であつらえた。おいしい肉の仕入れ先も決め,焼き方もおいしいソースの作り方もマスターし準備万端ととのえた。

 ほとんど,ログハウスができ上がるころ,たけちゃんはふと気がついた。

 「お店を開くと自由がなくなる。」
 
 たけちゃんは,ログハウスの隣に小さなガレージを造って,そこで木工品を飾った。
 売ってくれといわれる人には売ってあげた。

 きれいな女性は大好きだが,人間より動物や鳥や草や木の方が好きだ。お友達になったたぬきやかもやキツネやに挨拶すると,手作りのフライを抱えて,フライフィッシングに出て行く。ガレージの入り口には
 「出かけています」
と張り紙をしていく。

 ある日,たけちゃんはkohsakの隠れ家の庭の桜の木の下にハチの巣箱のような物を置いていった。
  「今度ミツバチ牧場を開くので,よろしく」
 
 自由な時間はたくさんあるが,お金はない。
 元々何をする人だったのと聞くと,たけちゃんは
  「コンピューター関係」
という。
 とても,コンピューターをする人には見えないけど。

 いまだに,たけちゃんのステーキハウスはオープンしない。


 たけちゃんのホームページ
 


えー,こんな裁判官がいるの~マナミさんの悲劇② [裁判]

 親睦会の会費を着服した疑いをかけられたマナミさんに役員がつきつけたのは,マナミさんの個人的な買い物の領収書だった。デパートで装飾品を買い,クレジットで支払ったというものだ。
 社員が集まって飲食した場合に親睦会の会費から一定の補助金が支払われるきまりであったが,これには実際に飲食した店の領収書などをつけて補助金を申請する。
 ところが,親睦会の会計を任されていたマナミさんの個人の買い物の領収書が,他の社員の飲食の証拠として添付されていたのだ。同じような疑惑を抱かせる申請が数件あった。

 つまり,マナミさんが他の社員が飲食して使ったことにして補助金を横領し,使った証拠として自分の個人の買い物の領収書をつけていたというのだ。
 横領だとすれば,あまりといえばあまりに幼稚な手口というしかない。しかし,こんな処理をすることのできるのはマナミさんしかいない。他人が,マナミさんの領収書を使って補助金を引き出すことは不可能だ。

 役員は,社員を集めて親睦会会費からの補助金支払いのうちの不審なものを洗い出し,合計80万円ほどの不明金がマナミさんの横領だとして中央署に告訴したのだ。確かに,デパートの領収書以外にも,説明のつかない補助金申請の案件がいくつか出てきた。
 刑事告訴と同時に,会社は,広島地方裁判所に横領金の返還を求める損害賠償の裁判も起こしてきた。
 中央署の知能犯係の刑事は,マナミさんが横領していると決めつけて任意で呼出しをかけてきた。応じなければ逮捕する準備をしていたはずだ。

 この段階で,kohsakはマナミさんの依頼を受けた。何とも不思議な事件だが,絶対に横領などしていないというマナミさんが嘘をついているとはとても思えない。
 最初は100パーセント無実だとの確信を持てなかった。
 確信を持ったのは,補助金の申請につけられたマナミさん個人の領収書について,発行したデパートに確認をとった時だ。この領収書は,クレジットで支払をしたもので,補助金の申請につけられていた領収書は,後日デパートの案内受付で発行されたものだった。
 kohsakが,領収書の再発行を申請した者が真犯人だと思って,デパートに電話で問い合わせたところ,デパートの担当者は,
  「先日一緒に見えられた方のお父さんですか?」
という。いったい何のことかと問いただすと,2,3日前に,マナミさんがお父さんと一緒に領収書の再発行の手続をしに来た者を覚えていないかとデパートに訪ねてきたというのだ。自分でやったのであれば,このようなことをするわけがない。だれかがでっち上げた事件だということを確信した。早速,中央署に事情を説明に赴いた。

 しかし,中央署の担当の刑事は容易にこちらのいうことを聞こうとはしなかった。
  「やってるのにまちがいない。」
 ただ,担当刑事は,デパートを調べてみるということは渋々約束した。

ロフトでオーディオ [オーディオ・ビデオ]

吉和オーディオ.jpg

 吉和の隠れ家のロフトをオーディオ・ルーム兼ホームシアターにしている。

 ロフトというのは,要するに屋根裏部屋だから,天井は斜めなっていて低いし,部屋は狭いし,AVルームとしては,条件はよくない。だけど,浮き世から切り離された場所にいるという雰囲気だし,音響効果は吸音材などで工夫できるし,大音響でも音が届く範囲に民家はないしで,ここへ来るのが楽しみなのです。

 オーディオのセットはアンプやスピーカーなどは,そんなに高価なものではないが,ケーブルや電源を工夫して,かなりいい音になった思っている。アナログプレーヤーはヤフー・オークションで買った年代物だ。kohsakは,いまアナログの音にはまっている。学生時代にジャズ喫茶でむつかしい顔でジャズを聴いていた世代なので,30センチのLPレコードに郷愁を感じるということがあるかもしれないが,やはりアナログの音はいい。あー音楽が鳴っているなと感じる。

 デジタルの音は,サンプリング周波数やビットレートをどれだけ上げても,0と1の信号で作られるギザギザの音であることを免れない。
 レコード針がLP盤をこすって出す音は,プチプチ音が多くても,周波数帯域は狭くても,なんだか優しい。
 ほっと心温まる音だ。

 デジタルの,圧縮された音が蔓延している。これはこれで便利で手軽でありがたい。CDがネットからのダウンロードに駆逐されようとしているのは,時代の流れなのだろう。でも,昔ジャズ喫茶で聴いたようなアナログの優しい音を多くの若い人に知ってもらいたい。
 
 悪貨が良貨を駆逐する世の中は悲しいもの。


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